zwid’s blog

主に自分の好きなものについて書きます。

「ヲタ奴隷80人は事実ではない!(後略)」という記事を読んで考えたこと

以下の記事を読んだ。

note.mu

で、以下のはてなブックマークコメントを残した。

ヲタ奴隷80人は事実ではない!後藤真希の元「ファンの友だち」がごっちんヲタに伝えたいとても大切なこと|ねりな|note

ドルオタの端くれだけど美談とは思わない。演者とファンは一定の距離を取ることが必要に思う。時代が違うだろうが転売やSPをかいくぐるのはダメ。過激な行動は必ずしも愛ではない。僕はマナーのいいファンでありたい

2019/01/04 16:07

b.hatena.ne.jp

 ブコメで自分のことを「ドルオタの端くれ」と表現している。僕は2年半ほど前にベイビーレイズJAPANというグループを好きになった。そのグループが初めて好きになったアイドルだった。生まれて初めてライブや握手会、生誕イベントなどに参加したり、ラジオ、テレビ、ネット番組の出演をチェックしたりしてとても楽しかったが、去年の9月に解散してしまった。

その後は元ベイビーレイズJAPANのメンバーや、数組のアイドルグループを応援している。ベビレ以外でライブに行ったことがある、行く予定のあるグループは「フィロソフィーのダンス」「あゆみくりかまき」の2組、youtubeなどで曲を聞いたりするグループは「9nine」「sora tob sakana」「task have fun」などだ。

今のメジャーどころのアイドルであるももクロやAKB系、あるいはハロプロのグループに関してはほとんど知らない。世代的にモー娘。の初期の方の曲やメンバーは分かる。

アイドル好きとしての歴は浅いし、アイドル文化に詳しいわけではないけれど、好きなグループの解散もあって自分なりにアイドルについて考える時間があった。

そのうえで冒頭の記事を読んだ時にモヤモヤした気持ちが生まれて、ブコメでは書ききれていない感じがしたのでブログに書いてみる。

■実家の居酒屋

僕はアイドルのライブが好きだ。曲の格好良さとコールアンドレスポンスでみんなでライブをつくる感覚が好きだ。

ライブだけではなく彼女たちのパーソナリティの部分を好きになることもある。ライブのMCやテレビ、ラジオなどのトーク、各種SNSから垣間見える部分だ。しかし自分が彼女たちのありのままのパーソナリティを知ることはできない。僕が見ることができるものは番組向けに考えたセリフがさらに編集されたものだったり、SNSに書き込む前に彼女たちが見せてもいいと判断した部分だけだからだ。僕が好きになれるものは彼女たち自身ではなくて、彼女たちが生み出すイメージなのだと思う。

同様のことは突き詰めれば人間関係すべてに言えることかもしれないが、アイドルとファンの間には通常の人間関係よりも遠い距離がある。そしてその距離をいたずらに縮めることは一種のタブーであるように感じる。ライブが「みんな」のライブではなくなる感覚がする。

今は握手会などで距離が近いような感覚があるかもしれないが、あの場はあくまでも直接応援のメッセージを伝えることができる場であってアイドルのパーソナルな部分を知る場ではないという認識が自分にはある。

そういう点で冒頭の記事を読んだ時に「アイドルの実家の居酒屋を知っているファン」だけがアイドルとの距離を縮められる事や「側近の女の子」という存在が出てきてしまう状況が不健全に思えた。そういう場に顔を出して気軽に話をする後藤真希のおおらかさは伝わったけれど、ステージに立つ側の人としては不公平な印象を受けた。

■チケットの転売とSPの目をかいくぐる

時代が違うと言ってしまえばそれまでかもしれないが、チケットの転売や出待ちしてSPの目をかいくぐって手紙を渡すことについて肯定的に書いてあったことが引っ掛かった。今こういう行為を行ったら出禁になったり、最悪ライブの開催がなくなるなんてこともあるかもしれない。

特に出待ちの件をアイドル本人が喜んでいたという箇所はちょっとショックだった。職務を果たすスタッフが愛情表現のためのハードルのようになっているようで可哀想に思えた。「みんなでライブをつくる感覚が好き」と書いたが、この「みんな」にはライブを支えるスタッフの方たちも含まれている。

少しベイビーレイズJAPANの話になるけれど、解散を発表した後のフェスでは特にスタッフさんからの愛情を感じることが多かった。解散発表からラストライブまで3つのフェスがあった。六本木アイドルフェスでは台風の中トリのベビレまで何とか続けてくれた。TIFでは過去に曲中にサイリウムを投げるという事件があったため事前にかなりしっかりと注意をしてくれた。@JAMではフェスなのにアンコールをやってくれた。ファンとしてとても嬉しかった。

アイドルとファンだけではライブは成り立たないのでスタッフの方たちへのリスペクトとスムーズな進行のためにマナーは守らなければならないし、それは一ファンがアイドルの関心を買うよりずっと大切なことだと思う。