zwid’s blog

主に自分の好きなものについて書きます。

【映画】「生理ちゃん」を見てきた

はてブで話題になってた漫画「ツキイチ!生理ちゃん」の映画版を観てきた。
omocoro.jp

seirichan.official-movie.com

トラストヒューマンシネマ渋谷という映画館で観たけど7Fには特設コーナーがあってインタビューが読めた。
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朝一の回だったこともあってかかなり空いていた。カップルや女性が多いかと思っていたけど自分含めて男性一人で見に来ている人もそこそこいた。
本編の前にプレフェミンというPMS治療薬のCMが入っていたのが印象的だった。
www.jsog.or.jp

prefemin.jp

感想(ネタバレ有り)

映画のストーリーのベースになってるのは漫画版の3話と7話。
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生理パンチが当たる瞬間で暗転する描写が多くて、インパクト的には漫画版の方が大きく感じた。
ただ、歩くときに生理ちゃんが背負われたり、台車に乗ってたり、話を聞いてる時に頭からアロマを出して眠気を誘うとか生活の上でウザそうな感じはした。

一番の本筋となってるのが7話の青子の話。漫画版と異なり青子に高校生の妹がいるのと父親とのエピソードが挿入されている。
妹と妹の彼氏の話は少し漫画の6話の要素が入っている。
体が入れ替わるというファンタジーな設定ではなく単に男の方に性欲くんと童貞くんが出てくるのとオチのシーンくらいだけど。
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漫画版と異なる設定としてはほかに3話のりほがコンビニ店員ではなく青子が働く出版社に出入りする清掃会社で働いている部分などがある。
相手になる男性も青子の後輩になっている。この後輩が清掃会社に家の住所を聞いて待ち伏せする(一応りほが心の中で突っ込む)ヤベーやつではあるけど全体的に人懐っこくて憎めない感じの印象だったのが自分でも不思議。

青子周りは基本的に漫画版と同じ流れだった。
少し気になったのは青子の恋人でかりんの父親に関する描写。
漫画版だと「俺はお前のために生きてるわけじゃない」というセリフをかりんに対して言う。
自分の子供に直接言うことで誠実さが出ていると思うのだけど、映画版ではかりんがいないシーンでこのセリフが言われる。
その前のシーンでは青子が、妻と死別した自分の父親に再婚しなかった理由を尋ねて「お前らがいれば十分だったから」と答えるシーンがあったのも相まってかりんの父親が冷たい印象になっていた。
再婚するもしないも一概に良しあしがあるものではないはずなので引っ掛かった。

漫画版と同様、終盤に初潮を迎えたかりんに青子が必要なものを買って届けるシーンが映画のクライマックスだった。
その時に青子が自分の父親があたふたしつつ対応する様子と赤飯を炊いて祝ったことを思い出す演出があって行動に説得力が増していたと思う。
初潮が来たとの電話を受けて「何もしないで」と言って会社を出るシーンでかかる主題歌the peggiesの「する」がめっちゃカッコよくて良かった。
かりんが青子へ激しい拒絶を示する描写があったのもあり、かりんの立場で考えても青子の立場で考えても歌詞が刺さった。

愛してよって叫んでる 僕は誰かを愛する事に怯えてるだけさ

職場、恋人の前、家族との会話と色んなシチュエーションの青子を演じる二階堂ふみと新しい母親を拒絶してしまうかりんを演じた豊嶋花が良かった。