ブラインドサッカーの観戦をしてきた
「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2018」という大会の開会式と初戦を観戦してきました。きっかけとしてはベイビーレイズJAPANが開会式前と初戦のハーフタイムで出てくるということでしたが、試合自体も格好良くて見に行ってよかったと思いました。
3月下旬にも関わらず雪交じりの雨が降るような寒さで、天候も悪かったですが試合の熱さがそれを吹き飛ばしてくれました。
開会式
開会式の前にベビレに少しインタビューみたいなものがありました。ベビレの衣装はミニスカに半そでのTシャツですが現場はクソ寒かったです。ブラインドサッカーを予習してくる高見さんの真面目さにほっこりしました。
サッカー元日本代表の北澤豪さんが日本障がい者サッカー連盟会長として挨拶されていてびっくりしました。
ブラインドサッカーのルール
観戦の前にブラインドサッカーのルールを簡単に調べたのでまとめます。公式の解説ページ:
ブラインドサッカーのルール | 日本ブラインドサッカー協会|Blind soccer
・基本的にはフットサルのルール(5対5、オフサイドなし)
・ボールは動くとカシャカシャ音が鳴るものを使う
・キーパーは目が見える人がやる
・相手ゴール裏にガイドという自チームに指示を送る役割の人がいる
・サイドには壁がある
・守備に行く選手は「ボイ」という声を出す(危険な衝突を避けるため)
日本-イングランドの試合
私が観戦したのは日本(世界ランキング9位)とイングランド(世界ランキング12位)の試合でした。公式でハイライト動画が上がっていました。
ハーフタイムにはベビレが「Promise ~シナガワにきっと~」を歌いました。今年初めて生でベビレを見れてよかったです。かわいかった。
「Promise ~シナガワにきっと~」MV
2018/4/20(金)午後5時までの期間限定でダウンロードできるらしいよ!
観戦して思ったブラインドサッカーの魅力
・上手い
まず何といっても選手の技術が高いです。ドリブルで切り返して相手DFを振り切ったり、正確にゴールをとらえるシュートであったり目が見えないことを感じさせないようなプレーがたくさんありました。特にシュートがすごいと思いました。今日観戦した試合は2-1で日本が勝利しましたが、得点を取ったシュートはどれもキーパーがとりにくいコースに蹴られていて、どうやったら目が見えない状態でそんなことできるんだという感じです。
・プレーの激しさ
私はJリーグの試合をよく見ますが、その時に感じるのがサッカーという競技の激しさです。ボールを自分のものにするために体をぶつけ合うシーンは本当に迫力があります。その迫力はブラインドサッカーでも失われることはなく、むしろ通常のサッカーよりも激しさを感じることもありました。特徴的なのがサイドライン際の攻防です。サイドラインに壁があるためスローインに逃げることができず、激しいマッチアップがたくさんありました。選手が勢い余って壁にぶつかることもありその音が激しさを物語ります。
・選手、コーチの声がよく聞こえる
ブラインドサッカーではボールの音やキーパー、ガイドの指示が重要なので観客はプレー中に声を出して応援することができません。そのため観戦していると選手、コーチの声がよく聞こえます。通常のサッカーでもコーチングが大切だとは聞きますが、応援の声が大きいのでなかなか選手の生の声を聴くことはできません。そのため試合中に選手たちの声掛けが聞こえるのがとても新鮮でした。
見に行ってよかった
今日は朝からすごく寒いし雨も降っているしで、行くかどうか迷っていましたが試合がとても面白くて見に行ってよかったと思いました。
日本の選手では2得点を挙げた11番の黒田選手、巧みなドリブルを見せてくれた10番の川村選手、イングランドの選手では1得点を挙げた5番のダニエルイングリッシュ選手が体が大きくてかつドリブルも上手くて印象に残りました。
好きなものがきっかけで新しい経験をできるのは素敵なことだと思いました。